大王製紙株価に影響を与えた香港カジノスキャンダル

大王製紙株価は創業者グループの前会長井川氏の会社経営を危機にさらした香港カジノスキャンダルによって大きな影響を受けました。
総額106億円にも及んだカジノに投入された資金は、子会社からの借り入れで賄われており完全に回収不能の焦げ付き状態を生み出してしまい、北越紀州製紙や市場からの資金調達などでようやく安定経営が保たれる状態へ落ち着きました。
このような巨額の資金をカジノにつぎ込み特別背任に問われるなど社会的には大きな問題を起こして創業者一族が退任するのは珍しくその分株価にとっては大きなマイナス材料として影響を与えてしまいました。
さらに、会社としても社会的な信用を失墜させてしまい、財務的にも大打撃を与えてしまった大スキャンダルとなったのです。
その後も香港のカジノ業者から訴訟を起こされたりと、大王製紙株価にとってはマイナスのイメージが付きまとってしまったのですが、ここにきてようやく紙おむつなどが好調に売り上げを伸ばし、収益が改善してきています。
そのため、株価は一気に元の水準まで回復してきており、最悪の状態からは順調に回復軌道に乗り始めていると考えられる状態に変化をとげました。
そのため、ファンダメンタルズの好転を背景とした大王製紙株価の上昇は十分納得できる形の上昇と言えますが、テクニカル的には現在の水準から上には大きな価格的な抵抗ゾーンとなっており、この抵抗ゾーンを突き抜けるには相当なインパクトが必要であるとみられます。
香港カジノスキャンダルから立ち直ってまだ時間的にはそれほど経過しているとは言えず、このゾーンをぬけられるかどうかは微妙であると考えられます。
現在は更なる業績上方修正などの材料が必要な状態で推移しているとみられます。

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